取扱い上の注意

尿素水を取り扱う場合に保安・安全上から注意すべき性質を知っておきましょう。

一般的な性質と注意事項

  1. 危険温度 尿素水は、不純物を取り除いた高純度の製品です。このため、給水設備は不純物の混入をさけるさまざまな工夫が折り込まれています。
    液は有害性がきわめて低く、燃えにくい性質です。ただし、周辺火災の場合は、160°C以上に加熱されると分解し、アンモニアガスが発生するため注意が必要です。また、-11°C以下で尿素水は結晶化します。
  2. 排水溝への廃棄禁止 生分解性が高く魚毒性は低い物質です。ただし、閉鎖性水域では窒素による富栄養化をもたらすため、容器内残液等を雨水排水溝へ廃棄することは絶対に避けてください。

給水時に取り扱う場合の注意

特別な設備は不要ですが、近くに手洗い場所が必要です。

  1. 保護具の着用 給水作業時は基本的には保護具(保護眼鏡、不浸透製のゴム・樹脂製手袋等)の着用が好ましい方法です。作業終了後は水道水で手洗いを必ず励行してください。
  2. ホースの破損注意 万が一、尿素液が手足等にかかった場合は、多量の水で洗い流してください。目に入った場合は15分間以上水道水で洗い流してください。なお、違和感がある場合はすぐに病院で診察を受けてください。
  3. 車体の水洗浄 尿素水が車体等にかかった場合は、鉄、銅、砲金、アルミ等の製品に対して腐食するため、布で拭き取り水洗浄を行い、付着した尿素水を洗い流してください。

給水作業時の確認!

給水作業をする前には、適切な器具が使用されているか確認をお願いします。

  1. 使用の開始時および終了時、さらに一日に1回以上は、給水設備の漏れや異常の有無を点検してください。異常を認めた時は、直ちに修理または交換してください。
  2. ホースの破損注意 ホースの接続部分が確実に連結されているかを確認し、給水開始後に漏れがないことを目視で確認してください。
    ホースは変形・硬化・摩耗・亀裂・伸び等が発生していないか点検してください。異常が認められる時は直ちに交換してください。
    給水用ホースは、無理に接続して曲げたり、人や重量物が載ったりすると変形して破損する場合があります。取扱いに注意するようお願いします。
  3. 弁類は静かに開閉 装置に附属している弁類は、静かにゆっくりと開閉してください。
  4. 給水作業終了後は、必ず容器の開閉弁を完全に閉めてください。
  5. ホース推奨温度 寒冷地の冬季作業については、以下の項目に注意して作業を行ってください。
    給水用ホースの推奨する使用温度範囲は-10~+50°Cです。この温度範囲から外れた環境でホースを使用する場合は、ホースの劣化が早く進行するため、ホース接合部分のひび割れや曲がり部分のひび割れの有無が使用可能か否かの判断の目安となります。充分な点検のもとで使用してください。

その他の注意事項!

  1. 容器や給水装置に異常がある場合は給水を中止し、修理あるいは交換をお願いします。
  2. 容器取扱注意 容器や給水装置は、樹脂製品です。衝撃や弁の損傷を受けないように、粗暴な取扱いをしないでください。

保管および設備材料についての注意!

  1. 保管に当たっての注意
    容器保管温度 容器内の尿素水は常に30°C以下で保管することが好ましい条件です。40°Cでは製品寿命は4ヶ月となり、温度上昇により大きく製品寿命が低下します。また、直射日光の当たらない風通しの良い場所に密閉して保管してください。
    一方、尿素水は-11°C以下で結晶化するため、容器内の温度は-10°C以上の液温になるように管理してください。
  2. 設備材料についての注意
    給水に使用する容器やポンプ等の給水装置材料としてポリエチレン等の樹脂材料あるいはステンレス材料を使用します。装置の接液する部分の材料に鉄、銅、砲金、アルミ等を使用することは厳禁です。