自動車業界においては、ガソリンエンジンに比べ、省エネルギー、CO2削減の観点からディーゼルエンジンに注目が集まっています。世界で最も厳しい排出ガス規制値をもつ「新長期排出ガス規制」において、尿素SCRシステムはディーゼル車から排出されるガス中のNOx(窒素酸化物)削減に貢献する画期的なシステムとして世界各国で採用が進んでいます。このシステムは、エンジンに軽油を高圧噴射し高温で燃焼させることで、PM(粒子状物質)の発生を抑制し、次に排出ガスに尿素水を噴射し、化学反応によってNOxの分解を可能にします。日本液炭の高品位尿素水『AdBlue®(アドブルー)』は、当社ならではの販売・物流ネットワークを通じて、万全の供給体制のもと、お客様の用途や使用量に応じた最適なスタイルでお届けします。
供給荷姿
商品ラインナップ

1m3(1000L)コンテナ
- 内容器:高密度ポリエチレン製
- サイズ:1000mm(幅)×1200mm(奥行)×1149mm(高さ)
- 総重量:1153kg
- コンテナ自重(空):約63kg

200Lドラム缶(プラスチックドラム)
- 内容器:高密度ポリエチレン製
- サイズ:直径581mm×高さ900mm
- 総重量:228.5kg
- ドラム自重(空):約10.5kg

テンツーワン
- 10L×2個入り

ハンディーテン
- 10L×1個入り

BIB(バッグ・イン・ボックス)容器
- 容量は20L用と10L用の2タイプ

20Lポリ缶
- 内容器:高密度ポリエチレン製

5Lポリ缶
- 内容器:高密度ポリエチレン製
付属品

アドポンプ®(AC100V)
流量計付または流量計なし、
ホース3mまたは5m、ガンノズル付(PP製)(コンテナ用・ドラム用)
供給拠点
日本液炭は、全国をカバーする販売・供給ネットワークを整備しています。
AdBlue®とは・・・
AdBlue®は、尿素SCRシステム専用の高品位尿素水です。
AdBlue®の主成分は尿素。純水に高純度の工業用尿素を溶かして製造する無色・透明の尿素水溶液です。ディーゼル車に取り付けられた触媒内部にて排出ガスに対して噴霧され、大気汚染の原因とされている窒素酸化物を窒素と水に分解します。尿素水は無色、無害の液体で化粧品、医薬品や肥料などにも使われています。AdBlue®は、無害で安全な製品のため、取扱いに特別な資格も必要ありません。

AdBlue®は、危険物・毒劇物の指定はありません。国内の気候下での長期保存が可能です。ただし、直射日光は避けて、風通しの良い場所に保存してください。(AdBlue®は-11°C以下で結晶化します。)
尿素SCRシステムは、燃焼効率の向上はもちろん、CO2削減にも貢献します。
ディーゼルエンジンの高温で高い燃焼効率を求めるとPMを低減できる一方で、空気中の窒素が酸化してNOxが生成されます。尿素SCRシステムは、増加するNOxに対してマフラー内で尿素を噴射することでNOxを窒素と水に分解、ディーゼル車のクリーン性能と燃焼効率向上を両立させており、新長期規制(2016~)、ポスト新長期規制(2021~)に対応するシステムです。

AdBlue®はドイツ自動車工業会(VDA)の登録商標です。
取扱い上の注意
一般的な性質と注意事項
- 1.尿素水は、不純物を取り除いた高純度の製品です。このため、給水設備は不純物の混入をさけるさまざまな工夫が折り込まれています。
液は有害性がきわめて低く、燃えにくい性質です。ただし、周辺火災の場合は、160°C以上に加熱されると分解し、アンモニアガスが発生するため注意が必要です。また、-11°C以下で尿素水は結晶化します。

- 2.生分解性が高く魚毒性は低い物質です。ただし、閉鎖性水域では窒素による富栄養化をもたらすため、容器内残液等を雨水排水溝へ廃棄することは絶対に避けてください。

給水時に取り扱う場合の注意
特別な設備は不要ですが、近くに手洗い場所が必要です。
- 1.給水作業時は基本的には保護具(保護眼鏡、不浸透製のゴム・樹脂製手袋等)の着用が好ましい方法です。作業終了後は水道水で手洗いを必ず励行してください。

- 2.万が一、尿素液が手足等にかかった場合は、多量の水で洗い流してください。目に入った場合は15分間以上水道水で洗い流してください。なお、違和感がある場合はすぐに病院で診察を受けてください。

- 3.尿素水が車体等にかかった場合は、鉄、銅、砲金、アルミ等の製品に対して腐食するため、布で拭き取り水洗浄を行い、付着した尿素水を洗い流してください。

給水作業時の確認!
給水作業をする前には、適切な器具が使用されているか確認をお願いします。
- 1.使用の開始時および終了時、さらに一日に1回以上は、給水設備の漏れや異常の有無を点検してください。異常を認めた時は、直ちに修理または交換してください。
- 2.ホースの接続部分が確実に連結されているかを確認し、給水開始後に漏れがないことを目視で確認してください。
ホースは変形・硬化・摩耗・亀裂・伸び等が発生していないか点検してください。異常が認められる時は直ちに交換してください。
給水用ホースは、無理に接続して曲げたり、人や重量物が載ったりすると変形して破損する場合があります。取扱いに注意するようお願いします。

- 3.装置に附属している弁類は、静かにゆっくりと開閉してください。

- 4.給水作業終了後は、必ず容器の開閉弁を完全に閉めてください。
- 5.寒冷地の冬季作業については、以下の項目に注意して作業を行ってください。
給水用ホースの推奨する使用温度範囲は-10~+50°Cです。この温度範囲から外れた環境でホースを使用する場合は、ホースの劣化が早く進行するため、ホース接合部分のひび割れや曲がり部分のひび割れの有無が使用可能か否かの判断の目安となります。充分な点検のもとで使用してください。

その他の注意事項!
- 1.容器や給水装置に異常がある場合は給水を中止し、修理あるいは交換をお願いします。
- 2.容器や給水装置は、樹脂製品です。衝撃や弁の損傷を受けないように、粗暴な取扱いをしないでください。

保管および設備材料についての注意!
- 1.保管に当たっての注意
容器保管温度容器内の尿素水は常に30°C以下で保管することが好ましい条件です。40°Cでは製品寿命は4ヶ月となり、温度上昇により大きく製品寿命が低下します。また、直射日光の当たらない風通しの良い場所に密閉して保管してください。
一方、尿素水は-11°C以下で結晶化するため、容器内の温度は-10°C以上の液温になるように管理してください。

- 2.設備材料についての注意
給水に使用する容器やポンプ等の給水装置材料としてポリエチレン等の樹脂材料あるいはステンレス材料を使用します。装置の接液する部分の材料に鉄、銅、砲金、アルミ等を使用することは厳禁です。
お問い合わせ
アドブルー営業部
TEL:03-6722-2251
FAX:03-6722-2257
